大アンサンブル・データ同化実験
アンサンブル気象予測情報は、本プロジェクトのすべての出発点となる重要な情報(データ)です。1,000メンバー以上の大アンサンブル気象予測データをデータ同化により作成し、数理研究班へ提供します。また数理研究班で得た制御入力を気象場へ逆射影し、制御の操作有効性を検証します。
2016年8月に複雑な進路の後に東北地方に上陸した台風10号(LIONROCK)のアンサンブル(集団)予報です(台風の予測進路)。予報の開始点(開始時刻)まで進んできた台風について、その後の進路をアンサンブル予報という手法により推定します。この台風では、アンサンブル予測は左右に別れています。つまり、進路予測の難しい台風の例と言えます。データ同化研究班では、1,000以上のメンバーによる大アンサンブル予報を実行します。膨大な気象予測データを整備することで、数理研究班による気象に有効な制御入力の特定に貢献します。また、経済被害研究班による被害低減効果の定量化研究を支援します。なお、データ同化研究班自身も、アンサンブルデータ同化手法の改善や、機械学習によるデータ同化手法の改善に取り組みます。
なお、「アンサンブル予報」の詳細は気象庁のWebサイト、例えば https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-3-8.html などをご覧ください。
データ同化研究班
課題推進者
岡﨑 淳史OKAZAKI, Atsushi
千葉大学環境リモートセンシング研究センター 准教授
研究員
GAURAV, TiwariGAURAV, Tiwari
千葉大学環境リモートセンシング研究センター 特任研究員