研究について

気象制御を実現するためには、意思決定のボトルネックである「制御効果最大化」の検討が定量的にできるようにする必要があります。 そのためには「気象制御にかかるコスト」と「気象制御による被害低減効果」の比較検討が必須ですが、これを実現するために本プロジェクトでは次のような目標を設定しました。

気象制御容易性の定量化

過去の災害事例について「少しの操作で災害を回避できる、災害/非災害の分水嶺が存在するか？」を機械学習により明らかにします。

気象制御による被害低減効果の定量化

制御・非制御シナリオの被害金額・影響人口を日本全域で算出することを目指します。

目標を達成するため３つの研究開発課題「１．気象制御容易性の定量化」「２．大アンサンブル・データ同化実験」「３．経済被害低減効果の推定」を設定し、各々の研究・開発を「１．数理研究班」「２．データ同化研究班」「３．経済被害研究班」が推進します。

プロジェクトの構成は、以下の通りです。３つの研究班のほかに、PM（プロジェクトマネージャー）を補佐する「PM支援チーム」と、URAやELSI検討を担う「プロジェクトマネジメント班」 とがあります。